町田vs神戸の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年4月13日)

  • Jleague刑事 2024/04/13 01:57
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首位・町田と5位・神戸の初顔合わせとなる舞台は、日本サッカーの聖地・国立競技場。町田は昨季の明治安田J2第25節・東京V戦を国立で戦ったが、2-0から2-2に追いつかれる悔しい結果となった。今節は、国立での初勝利を目指す。


一方の神戸は開幕前のFUJIFILM SUPER CUPを国立で戦ったが、川崎Fに0-1で敗戦。その苦い記憶を払しょくしたい今回の町田戦だろう。


両チームはくしくも前節でGKが退場処分を受けており、町田は谷 晃生、神戸は前川 黛也が出場停止となる。町田は福井 光輝が代わりにピッチに立ち、神戸は新井 章太がゴールを守った。


福井にとって、前節・川崎F戦の緊急出場はJ1デビュー戦に。仮に今節、福井が先発出場すれば、J1初先発の舞台が国立となる。「前年の王者との試合でスタジアムは国立。そんな巡り合わせで初先発の出番が巡ってくるなんて、なかなかない」と昌子 源は言う。当の福井は「気負いせず、ゴールを守ることを大前提としたプレーの選択肢をとっていきたい」と話している。


一方、昨季は千葉に在籍していた新井は、ホームでの町田戦に出場しており、2失点を喫して敗れた。現在は在籍しているチームが違うとはいえ、新井本人は雪辱を期したい気持ちもあるに違いない。


さらに個人の視点で言えば、町田の安井 拓也は神戸のアカデミー出身。2021年の夏に神戸から町田へ移籍して以降、いつかは神戸とJ1で対戦することを夢見ていただけに、「楽しみな気持ちが強い」と話す。その安井は昨季の国立での東京V戦でゴールをマークしており、“2戦連発”にも期待がかかる。


試合の構図は、お互いに“強度特化型”チームのため、白熱のバトルは必至。球際の攻防やセカンドボールワークでは、両チームが大事にしている強度と強度のぶつかり合いになるだろう。柴戸 海は神戸について、「ギリギリの攻防を制してボールを奪い切り、そこから攻撃に切り替えてくるプレーは洗練されている」と評し、「ルーズボールをいかにマイボールにできるかは試合のキーポイントになる」と想定している。中盤の攻防は、1つの焦点と言えそうだ。


また、柴戸は浦和在籍時の2021年、国立開催の天皇杯決勝で槙野 智章の劇的な決勝ゴールをアシスト。CKのこぼれ球をダイレクトシュートに持ち込み、最後は「もってる人が決めた」(柴戸)試合は、柴戸にとって「サッカー人生でもトップレベルの思い出の試合」だと言う。安井に続く“国立男”は、神戸撃破のキーマンになるかもしれない。


神戸として気がかりな点は、昨季の最優秀選手である大迫 勇也が前節・横浜FM戦の65分に負傷交代していること。エースの出場が不透明であることは懸念材料だが、武藤 嘉紀や宮代 大聖ら、神戸が誇る強力アタッカー陣の奮起に期待がかかる。

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