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八戸vs鹿島の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月17日)

  • Jリーグデータ 2024/04/16 02:42
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トンネルの中をさまよう八戸。脱出のきっかけをとなる白星を挙げられるか

JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦。J3の八戸が、格上のJ1、しかもJリーグオリジナル10の名門クラブ・鹿島と対戦する。


青森県と鹿島にはつながりがある。1994年に三本木農高から鹿島に加入した熊谷 浩二(青森県十和田市出身)は、鹿島が3冠を達成した2000シーズンの主要メンバーで黄金期を支え、引退後も16年間にわたって鹿島を支えた。また、2011年に青森山田高から鹿島に加入した柴崎 岳(青森県野辺地町出身)が昨年の9月に海外から復帰している。2018年に行われたロシアW杯での活躍は記憶に新しいだろう。また、鹿島はクラブとしても毎年むつ市サッカー協会と連係し、サッカー教室を開催して交流を図っている。このような事情もあり、この試合には青森県民が大いに注目している。


チケットは完売。会場となるプライフーズスタジアムの来場者記録(2016年10月2日に行われたスタジアムのこけら落としの一戦で記録した5,028名が最多)も更新される見込みだ。


この試合に向けて八戸の石﨑 信弘監督は「鹿島もリーグ戦の合間なのでメンバーは分かりませんが、鈴木 優磨選手をはじめ、ほかにもテクニックがある選手がいます。そういう選手に対して自分たちがどれだけできるか、チャレンジしていきたい。鹿島と対戦できることは勉強になると思いますし、勉強だけではなく、勝てば自信にもつながる。躊躇することなく立ち向かっていきたいと思います」と意気込んでいる。


しかし、チーム状況は芳しくない。現在、明治安田J3では1勝3分5敗で最下位に沈んでいる。さらにリーグ戦ではここ6試合白星から遠ざかっており、不調のトンネルから抜け出すことができていない。さらにケガ人も多く、台所事情も深刻だ。これについて石﨑監督は「ケガ人が多いので、メンバーを替えることができない」と頭を悩ませている。


格上の相手から勝利を挙げて、大きな自信と勢いを手にすることが、この状況を打破するための一番の近道となるのは明白。第9節・FC大阪戦の惨敗を受けて、選手たちが自主的に緊急ミーティングを開いて迎えた直近の第10節・今治戦は0-1。敗戦はしたが、常にゲームをコントロールして優位に立ち、戦う気持ちも見せていた。鹿島戦にも同様のメンタルで臨み、立ち向かうことができれば勝利をつかめる可能性もある。1995年からさまざまなクラブで監督を務めてきた石﨑監督の采配に期待したいところだ。


対するアウェイの鹿島は、4勝1分3敗でJ1・6位に位置している。2連敗で迎えたリーグ前節・京都戦は、85分に濃野 公人が挙げたプロ初得点で勝利を収め、勢いに乗っている。しかし、八戸戦は中3日の連戦であるため、リーグ戦から大きくメンバーを入れ替えることが予想される。ただ、それでも土居 聖真、松村 優太、仲間 隼斗など、京都戦でベンチに入っていた実績のある選手たちが先発に名を連ねるはずだ。さらに出場機会に飢えている若手も多く、モチベーションは高いだろう。


八戸と鹿島はトレーニングマッチをこなしているが、公式戦では初対戦となる。八戸が勝利を挙げて不調脱出のきっかけをつかむのか。それとも、鹿島がオリジナル10の実力を存分に発揮し、格上の力を見せつけるか。注目の試合は18:30キックオフだ。

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