岩手vsC大阪の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月17日)

岩手vsC大阪の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月17日)

  • やまと数学者 2024/04/16 02:43
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トップ・オブ・トップとの対峙。岩手はすべてを出し切る


いわぎんスタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦で、J1で首位のC大阪とJ3で18位の岩手が相まみえる。J1のトップと、J3の下位、Jリーグ全体の中でも立ち位置がまったく違う両者による対戦となる。



岩手はリーグ開幕から低空飛行が続いている。リーグ戦では9試合を戦い、2勝2分5敗という成績で勝点は『8』。クラブとしてはJ3優勝とJ2昇格を目標に掲げているが、序盤で大きくつまずく形となった。また、ここまで8得点15失点という数字に加え、試合内容も低調が続く。攻守両面で課題山積という状況だが、失うものが何もないこのルヴァンカップでJ1の首位を相手にすべてを出し切り、現状打破のきっかけをつかみたい。



直近の明治安田J3第10節はホームでFC大阪と対戦した。前半からあわや失点というシーンを招いたが、なんとか無失点で折り返す。後半立ち上がりにミドルレンジからのシュートで相手ゴールに向かったが、75分に失点を喫すると試合はそのまま0-1で終了。セカンドボールを回収されて、相手の攻撃を耐えしのげず、今季リーグ戦5敗目を喫した。



岩手は現在、リーグ戦を含めてホーム4連戦の最中。移動がないとはいえ、FC大阪戦から中2日刻みで2試合を行うスケジュール、成績が芳しくないリーグ戦に力を注ぎたい状況を考えると、これまで出番の少ないメンバーを中心に臨む可能性が高い。特に注目したいのが1トップの人選。これまで攻撃面ではオタボー ケネスの個の力に依存する傾向が強かったが、彼は10日、14日に行われたリーグ戦ここ2試合でフル出場している。リーグ戦に照準を絞った場合は欠場が見込まれるが、この代役に誰を据えるのかはゲームプランに直結してくるだろう。また、中三川

哲治監督は「バイタルエリアでの守備が課題」と話すが、連動して格上の相手を封じるような守備組織を構築できるかも注目だ。



一方、就任4年目の小菊 昭雄監督が率いるC大阪は、岩手とは対照的に今季好調を維持している。「今季は本気でリーグ優勝を獲りにいきたい」(小菊監督)という勝負の年に、リーグ開幕からの8試合で5勝3分と勝点18を積み重ね、好スタートを切った。



リーグ前節は川崎Fとホームで対戦。立ち上がりから押し込む展開を作り、ボールを握りながら相手陣内でプレーする時間帯を増やした。スコアレスで迎えた後半、レオ セアラのゴールで先制すると、無失点に抑えて2連勝。チームとして4年ぶりにJ1の首位に立ったが、「最終節までこのポジションを譲りたくない。突き放していくという気持ちでいっぱい」(小菊監督)と勝って兜の緒を締めた。



C大阪は中3日でのアウェイ戦。ターンオーバーを採用する可能性もあるが、気になるのはケガによる離脱でリーグ戦ここ4試合を欠場している香川 真司、そして清武 弘嗣の復帰戦となるのか否か。岩手県のサッカーファンにとって、生で目にする機会のないビッグネームの来県は大きなトピックスであり、C大阪にとってもこの試合の勝利、また、今後のリーグ戦に向けてのプラス材料ともなる。多くのサポーターが詰めかけること必至の試合。ともにどんなメンバーで挑むのか、どんな戦いを繰り広げるのか、注目が集まる。

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