蔚山vs横浜FMの見どころ(AFCチャンピオンズリーグ:2024年4月17日)

蔚山vs横浜FMの見どころ(AFCチャンピオンズリーグ:2024年4月17日)

  • やまと数学者 2024/04/16 02:55
  • 0

韓国最強といざ激突。ナム・テヒにとってはエモーショナルな一戦に

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ初のベスト4に進出している横浜FMのアジアでの戦いが再開する。準決勝の相手は、Kリーグ1王者の蔚山。Jリーグ初期にプレーし、日本での知名度も高いホン ミョンボ監督が率いる、韓国最強のクラブである。第1戦の舞台は蔚山文殊フットボールスタジアム。勝利がベストのシナリオではあるが、ホームでの第2戦を含めた180分の戦いなだけに、負けないことが肝要となる。


今大会、横浜FMは六度目の出場にして、初めてラウンド16を突破。準々決勝では、昨秋から冬にかけて行われたグループステージでも対戦した山東泰山(中国)と再び相まみえた。アウェイでの第1戦をしぶとく2-1で制すと、第2戦は後半序盤に永戸 勝也が退場して数的不利となる中、75分に山根 陸のクロスをエース・アンデルソン ロペスが豪快に合わせて先制し、2試合合計3-1で準決勝にコマを進めた。


蔚山との第1戦、横浜FMとしては公式戦6連戦目となる。13日の明治安田J1第8節・湘南戦から中3日だが、長距離の移動を強いられ、調整よりもリカバリーに充てる時間が多くなるだろう。ただ、その湘南戦は10日のJ1第3節・G大阪戦からGKポープ ウィリアム、加藤 蓮を除く9名を入れ替え、この第1戦に戦力を温存した。つまり、G大阪戦の先発中心の構成が濃厚となる。


懸念点は、永戸が出場停止となる左SB。先発入りが有力だった加藤 蓮も、湘南戦の終盤にひざをかばう素振りを見せていて万全とはいかないだろう。もう1人の候補である渡邊 泰基も湘南戦でフル出場し、どこまでリカバーできているかは不透明。途中出場を続けて試合勘を取り戻しつつある小池 龍太や、加藤 聖も選択肢に入ってきそうだ。


一方、直近でローテーションをしたとはいえ、中2日が続いた過酷な連戦による疲労の蓄積は否めない。すべてのタイトルを狙う横浜FMにとって、ハリー キューウェル監督が「チームとして勝たなければならない」と語るように総力戦で臨む必要がある。


対する蔚山は2022、23シーズンのKリーグ1を連覇。今季も7試合を終えて首位と勝点2差の3位と、3連覇に向けて順調な滑り出しを見せている。スタイルは従来のフィジカル重視の「ザ・韓国」(天野 純)ではなく、しっかりとボールをつないでゲームを構築する現代的スタイルを志向する。昨季のチームで戦ったグループステージでは川崎Fに1分1敗だったように、横浜FMにもつけ入るスキはありそうだ。


そして、その蔚山との対戦を楽しみにしているのが、蔚山広域市出身のナム テヒ。「どう言葉にしていいか分からないぐらいの感情がある。小さい頃には試合でボールボーイもやらせてもらった。僕にとって特別な試合になるのは間違いない」。直近の湘南戦でJ1初ゴールを奪うなど調子を上げている、トリコロールの29番のパフォーマンスにも注目だ。

Try leaving your comments

0comments

  • Hot
  • Time

No comments available