浦和vsG大阪の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年4月20日)
- Jleague刑事 2024/04/19 03:11
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前節・柏戦に0-1で敗れ、今季初の連勝を逃した浦和。今節はホーム・埼玉スタジアム2002に戻り、再びの仕切り直しとなる。
柏戦後、ペア マティアス ヘグモ監督は「試合を通じて攻撃で少し苦しんだ試合。攻撃面での選手の関係性は、まだ時間が必要だというところが見られた。終盤は攻撃的な選手を多く投入したが、ビルドアップで苦しんでいたので、それが実らなかった」と攻撃面の反省を口にしたが、2日間のオフを挟んでまず着手したのは、守備面だった。
16日のトレーニングでは定番メニューを挟みつつ、11対11の守備練習を実施。GKからビルドアップを図る攻撃側に対して、守備側が前線から激しくプレスを掛けていく。コーチ陣からはしきりに「(前に)出ていいぞ!出ていいぞ!」と指示が飛び、攻撃側のCBを追い越してGKまでプレス。ディフェンスラインの人数を削りがならも前の選手をつかまえに行く積極的な守備を披露した。
試合4日前のトレーニングとあって、これを本番でも実施するとは限らないが、今季の3勝はいずれも前からの守備が機能している時間が長かった。柏戦では長くボールを保持する一方、守備に回った際はサイドの選手がなかなか前に出られず、受け身の守備が主になってしまった。
関根 貴大が以前、守備について「つながりがなくなると、強度が出る選手も強度がないように感じる。周りが頑張ってくれるから自分がここに一歩出られるというのは、自分は守備の選手じゃないけど感じるところがある」と語っていたが、それを再確認する意味もあっただろうか。
例えば、武田 英寿が前に出るのを躊躇した際、「ヒデ(武田)、行くときは自分で決めていいよ。遠慮はいらない。周りがついてきてくれるから!」とすかさずコーチからゲキが飛ぶ。さらに、前田 直輝が味方選手にうまく声をかけたシーンでは「ナイスコーチング。俺らに必要なのはそのコーチングだよ!」と声かけ。
こうした風景から、自分たちの攻撃的スタイルを生かすためにも、G大阪戦では“攻撃は最大の防御”と言わんばかりに激しくプレッシャーを掛けていくことが予想される。むろんそれ一辺倒になるわけではないだろうが、自陣守備のウィークを隠すためにも、なるべく前からの意識で試合に臨むだろう。
また、この試合は浦和CB佐藤 瑶大にとっては古巣戦。東京都出身の佐藤は父親の影響で浦和ファンとして育ちながら、G大阪にも所属していたとあって、両クラブの関係を心得ている。浦和の選手としては初の対戦となるが、「“ナショナルダービー”を分かっているつもりではいるので、プレーで表現できたらなと思う」と意気込んでいる。
一方、アウェイのG大阪は前節・鳥栖戦の劇的勝利で5試合ぶりの勝点3を挙げ、良い状態で“埼スタ”に乗り込んでくる。ダニエル ポヤトス監督も「フットボールはこういうことが起こる。去年を思い出すと、このような試合は落としてきたが今日は勝ち切った。これがチームの成長につながっていく」と上機嫌。およそ2年勝星のない浦和へのリベンジの準備は整った。
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