琉球vsG大阪の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月24日)

琉球vsG大阪の見どころ(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月24日)

  • Jleague刑事 2024/04/23 03:58
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クラブ創設21周年を迎えた琉球。かつて公式戦においては天皇杯で湘南、鹿島、鳥栖と、J1チームと対戦した経験はあるが、ホームのタピック県総ひやごんスタジアムにJ1チームを迎え入れて試合を行うのは今回のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦が初。現在明治安田J1で6位のG大阪が沖縄の地での相手となる。


琉球はこの歴史的な一戦を前に大々的にプロモーションを実施し、シーズン中では異例の特別ポスターを製作した。平日夜の試合となるが、県民を巻き込んでスタジアムから力強い後押しが得られることを願っている。


また、琉球にはかつて“青黒”のユニフォームに身を包んだ選手も数多く在籍。昨季までG大阪で13シーズン戦った藤春 廣輝をはじめ、2019年の夏から翌シーズンまでプレーした高木 大輔、現在J3で得点ランクトップの8ゴールをマークしている白井 陽斗、さらにG大阪育成組織出身の岩本 翔、荒木 遼太もいまや琉球の“ベンガラ”のユニフォームに身を包んで、古巣との一戦で対抗心を燃やしている。


特に、琉球のエースとして存在感を示している白井は「(2021シーズン終了をもって)契約満了になったときから絶対にガンバと戦いたいと願っていたし、残さなかったことを後悔させてやりたいという気持ちが成長の糧になった」と話す。そして「みんなハルくん(藤春)のことで持ちきりだと思うけど、試合が終わったら『白井、やばかったな』と思われるよう、琉球を勝たせるプレーを見せたい」と、J3得点ランクトップに立つFWが意地の一撃を見せられるかに注目だ。


その白井が「憧れの存在」と公言するのが宇佐美 貴史だ。2021年のJ1第32節・浦和戦で宇佐美と2トップを組んだ白井は、「俺を超えてくれ」と宇佐美から受けたゲキをいまも心にとどめている。G大阪時代に宇佐美から背番号33を受け継ぎ、岡山に所属していた2022年は背番号39、琉球で背負う背番号7と、同じ時期に宇佐美が背負う番号に合わせている。白井は「いまの自分をぜひ見てほしい」と、憧憬の人の前で成長した姿を披露したいと願っている。


そして、琉球の背番号10を背負う富所 悠も宇佐美の存在を知る選手の1人。東京Vユース出身の富所は、G大阪ユースでプレーしていた2歳下の宇佐美のプレーに「ドリブルの力強さと速さは凄みがあった。FKの球種も多い」と話す。金 鍾成監督も「輝いているよね」と、彼の別格の存在感を警戒する。20日のJ1第9節・浦和戦でフル出場した宇佐美が中3日で迎える琉球戦に出場するかは不透明だが、機会が与えられればG大阪のみならず両チームにもたらされる影響力は多大である。


「J1を相手にわれわれの存在をアピールできる絶好のチャンスがこの試合に詰まっている。真っ向勝負で勝ちにいく。その覚悟を持って立ち向かいたい」と、沖縄にサッカー熱を広げるきっかけの1試合にしたいと話す金 鍾成監督。カテゴリーは違うが、さまざまな思いが鮮明に交差する一戦を前にホーム・琉球のモチベーションは高い。

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