AFC U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選·準々決勝、サッカーU-23日本代表対U-23カタール代表が現地時間25日に行われる。U-23カタール代表を率いる監督はどんな人物で、どんな成績を残してきたのか。今回は、U-23カタール代表の監督を紹介する。 　U-23カタール代表を率いるのはポルトガル人のイリディオ・ヴァレ監督だ。1986年に地元クラブであるノゲイレンセFCのジュニアチームとトップチームの兼任として監督キャリアをスタートさせた。1989年には名門・ポルトのジュニアチームの監督に就任した。 　2007年にポルトを去るまで、トップチームのアシスタントコーチ、Bチームの監督も務めた。そして、2009年にU-19ポルトガル代表の監督に就任し、年代別ではあるが、ここから代表レベルを率いることになる。 　2010年にはU-15とU-20ポルトガル代表監督を兼任することになり、2011年のFIFA U-20ワールドカップに出場すると、決勝でブラジルに敗れたもが、母国を準優勝に導いた。2014年からはポルトガル代表のアシスタントコーチに就任し、2016年のEURO優勝にも貢献した。 　その後、ヴァレ監督は2023年8月にU-23カタール代表を率いることになる。同年9月に行われたAFC U-23選手権予選で3連勝を飾り、本大会へ進出。同月のアジア競技大会では、中国に0-1の敗戦、パレスチナと0-0のドロー、日本には1-3で敗戦となり、1勝もできずに大会を終えた。また昨年11月に行われたU-23オーストラリア代表との国際親善試合では1-2の敗北を喫し、調子が上がらないまま2024年を迎える。 　今年3月のU-23ウズベキスタン代表との2連戦では1戦目が1-1のドロー、2戦目が1-2の敗戦。不穏な空気が募る中、迎えたアジアカップでは一変する。初戦のインドネシア戦を2-0で飾ると、第2戦のヨルダン戦で2-1の勝利。グループ最終節のオーストラリア戦では0-0のスコアレスドローに終わり、1位でグループAを突破することとなった。 　ヴァレ監督の基本フォーメーションは4-2-3-1で、場合によっては4-3-3や4-5-1、4-4-2など臨機応変に変えてくるが、4バックを好む。日本戦ではどんな戦術で臨むのだろうか。