町田vs柏の見どころ
- Jleague刑事 2024/05/03 00:09
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合い言葉は“連敗回避”。町田、不得手の相手に挑む
町田と柏の対戦は、ともに明治安田J2を戦っていた2019年以来。当時は優勝でのJ1復帰を果たした柏が、2連勝で町田を寄せつけず。そこから4シーズンを経て、トップカテゴリーでの対戦が実現した。
ホームの町田は前節、アウェイでの磐田戦を0-2で落とし、今季初の完封負けおよび複数得点差での敗戦を喫した。今節の柏戦に向けたテーマは、黒田 剛監督体制発足以降、合い言葉にしてきた“連敗回避”。チームはキャンプ時に発揮できていた圧倒的な強度を取り戻そうと、入念な準備を進めてきた。「キャンプから積み上げてきたインテンシティーを発揮することに立ち返ることをチーム内で共有してきた」とは、古巣戦に臨む仙頭 啓矢の言葉だ。
町田で不動のボランチの座を確立している仙頭は、昨季在籍したチームとの対戦を前に「何がなんでも勝ちたい」と強い意欲を見せる。柏では思ったような結果を残せず、悔しいシーズンを過ごしただけに、古巣戦に懸ける気持ちは人一倍だ。
ただ町田としては、柏のようなタイプは決して相性が良くない。前節の磐田は別としても、敗れたJ1第6節・広島戦と第8節・神戸戦は、相手がボール非保持傾向であり、強度に自信を持つタイプのチームだった。今季の柏はコンパクトな3ラインをベースとした守備で相手を封じ、マテウス サヴィオら前線の個を生かしたカウンターに活路を見いだすチームであるため、不得手にしている部類の相手だ。それでも守護神の谷 晃生は「(強度を前面に出す)同じ戦い方をやったら、自分たちのほうがクオリティーが高い」と自信をのぞかせる。今度こそ、その自信を成果につなげるときだろう。
一方の柏は5戦負けなしと“無敗街道”を突き進むが、その間はわずかに1勝。ここまで複数得点がなく、2点目が遠いことが勝ち切れない要因の1つとなっている。得点力にやや難を抱える柏としては「無失点をコンセプトにしている」(仙頭)町田が相手であるため、余計にロースコアの展開が勝機を手繰り寄せる近道か。また、途中出場の木下 康介が決勝点を奪った第8節・浦和戦のように、交代カードの出来が勝敗のカギを握っているかもしれない。4得点でチームトップスコアラーの木下にかかる期待は大きい。
なお、町田と柏の対戦は、黒田監督、井原 正巳監督を“名参謀”として支えるコーチングスタッフの働きも、勝敗を左右する要素の1つとなるだろう。
町田の金 明輝ヘッドコーチは自身がストロングポイントと語る「修正力」でチームをたびたび勝利に導いてきた。一方の柏は、2010年代前半の“黄金期”にダブルボランチを組んでいた栗澤 僚一ヘッドコーチと大谷 秀和コーチが井原監督を支えている。「一時代を築いた柏のレジェンドとして、クラブに良い影響を与えている存在だったし、アドバイスを頂いてきた」とは仙頭の言葉。これまでチーム作りに一役買ってきた“名参謀”の修正力や舵取りも、決して見逃せない。
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