福岡はスコアレスドローに終わった前節・東京Ｖ戦から先発を１人入れ替えた。東京Ｖ戦で昨年９月以来のリーグ戦復帰を果たした佐藤 凌我が今季リーグ戦初先発、左のシャドーに入った。Ｇ大阪は１－２で敗れた前節・鹿島戦の先発から２人を入れ替え。２試合ぶりに先発の福岡 将太が左のCBに、明治安田Ｊ１第７節・札幌戦以来の先発となった中野 伸哉が右SBに入った。宇佐美 貴史は５試合ぶりのベンチスタート。鹿島戦の終了間際に負傷交代した三浦 弦太はメンバー外となった。

ゲームはＧ大阪がいきなりのビッグチャンスからスタート。３分、３試合連続ゴールと好調の坂本 一彩が巧みなターンからドリブルでペナルティーエリア内に進入してシュートを放つ。だが、素早く前に出てきたGK村上 昌謙のブロックに遭い、先制とはならず。しかし、良い試合への入りを見せたＧ大阪は15分までうまくボールを保持しながら、福岡の守備ブロック攻略をうかがう展開となった。

自陣で堅く守っていた福岡に驚きの先制ゴールが生まれる。22分、自陣でボールを奪った松岡 大起のパスを受けたシャハブ ザヘディが左足を振り抜くと、ボールはポジションを前に取っていたGK一森 純の頭上を越えてゴールイン。シャハブ ザヘディの約75メートルのロングシュートで１点をリードした福岡はその後、エネルギッシュな攻守を披露。複数のセットプレーを獲得してＧ大阪を押し込み、１点のリードを守ってハーフタイムへ。

後半はインテンシティーを高めた福岡ペースで試合は進む。51分、前 寛之から松岡と左サイドから中央へボールをつなぐと、最後は紺野 和也がドリブルから左足でシュート。63分には連続攻撃。岩崎 悠人が左サイドからのカットインで鋭いシュートを放つと、一森がパンチング。そのこぼれ球を右サイドで拾った湯澤 聖人は紺野につなぎ、紺野が再び一森を襲うシュート。64分にはＧ大阪陣内の左サイドで佐藤が相手のクリアをブロックし、そのこぼれ球を拾った松岡が右足でファーサイドを狙うが、枠を捉えることはできず。

58分、Ｇ大阪は岸本 武流に代えて宇佐美を投入。宇佐美をトップ下に置いて山田 康太を左サイドハーフへ、ウェルトンを左から右へ移すなど変化を加えて１点を返しに出る。対して福岡も69分に先制ゴールのシャハブ ザヘディに代えて前嶋 洋太を投入。佐藤を１トップ、岩崎を右シャドー、前嶋を左ウイングバックに置き、攻守のパワーをキープ。Ｇ大阪はさらに75分に倉田 秋と山下 諒也も投入するが、福岡の堅守を崩すことができず。試合は１－０のまま終了。

福岡が中２日で迎える次節・川崎Ｆ戦を前に、５試合ぶりの今季３勝目を挙げた。Ｇ大阪は同じく中２日で迎える次節、Ｃ大阪との“大阪ダービー”を前に今季二度目の２連敗を喫することになった。