G大阪vsC大阪の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年5月6日)

G大阪vsC大阪の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年5月6日)

  • Jリーグデータ 2024/05/05 09:10
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各地で夏日が続出している今年のゴールデンウィークだが、連休最終日のパナソニック スタジアム 吹田は一段と熱気を帯びるであろう戦いの舞台となる。


“オオサカ”の名を懸けてG大阪とC大阪が意地とプライドをぶつけ合う“大阪ダービー”は、今回の対戦が公式戦で63試合目。4月23日には早々に一般チケットの完売が発表されている。


決して好調とは言えない両者にとって、はずみをつける上で格好の試合になりそうだ。


前々節・鹿島戦、前節・福岡戦と連敗を喫したG大阪は現在10位。過去のダービーの戦績ではいまだに優位に立つものの、J1でのダービーは5連敗中。この流れを断ち切りたい状況であるのは言うまでもないが、苦しいチーム事情が続いている。


負傷者が続出する状況に追い討ちをかけたのが、鹿島戦での三浦 弦太の負傷である。


4日に発表された診断結果は、右ひざ前十字じん帯断裂、右ひざ内側半月板損傷というもので、長期離脱が決定的となった。CBでコンビを組んでいた中谷 進之介は「彼が戻ってきたときに良い順位でいられるようにしたい」と僚友への思いを口にしている。


攻撃陣に目を移すと、福岡戦では宇佐美 貴史を後半途中から投入。中2日で迎えるC大阪との戦いを見据えての判断だろう。連続ゴールは3試合で途切れたものの、決定機は作り出しているアカデミー育ちの坂本 一彩を含めて、アタッカー陣の奮起が期待される。


また、今季C大阪から移籍してきた鈴木 徳真にとっては、青黒のユニフォームをまとって迎える初めてのダービー。「セレッソは育てていただいたクラブという印象がありますが、今回はガンバのエンブレムを背負って戦わせてもらう。新しくガンバの価値を高めるためにも、全身全霊でプレーしたい」と意気込みを口にする。


AFC U23アジア杯を制したU-23日本代表から合流する半田 陸の出場は微妙な状況で、右SBに誰が入るかは注目点の1つだ。そのポジションで福岡戦に先発した中野 伸哉は候補の1人。中野は福岡戦後、「次の試合は絶対に負けられないし、ファン・サポーターの皆さんも勝利しか望んでいないと思う。しっかり勝って、いまの悪い流れを断ち切りたい」とチームの思いを代弁する。


一方、C大阪は前節・札幌戦に引き分けて首位から陥落。直近3試合は2分1敗と足踏みが続くだけに、宿敵とぶつかる一戦で再加速のきっかけを得たい。


「この3試合、もちろんもう少し勝点を積み上げたかったのですが、こういったときにダービーができることをプラスに捉えたい」と小菊 昭雄監督は強気だが、近年の戦績を振り返れば納得だ。


2021年8月にC大阪の監督に就任した小菊監督。就任後初めての試合がG大阪戦で、1-0で勝利。以来、リーグ戦でのダービーは5連勝中という圧巻の強さを見せている。


過去の公式戦62試合のダービーで、スコアレスドローはわずかに1回。互いにゴールを目指す熱い戦いが見られるはずだが、C大阪には6試合連続ゴール中のレオ セアラがいるのも心強い。


G大阪が意地を見せるのか、C大阪が優位な時代を保つのか――。 勝利だけが両チームの選手、サポーターを満足させる大一番である。

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