鳥栖が乗り越えた“壁”。この勢い、途切れさせるわけにはいかない
- Jleague刑事 2024/05/17 02:56
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明治安田J1第15節、駅前不動産スタジアムでは前節・川崎F戦で5得点を奪っての大勝を飾った17位の鳥栖と、前節・FC東京戦で3得点を奪って快勝を記録した7位の名古屋が激突する。
鳥栖は前々節のアウェイ・磐田戦で3-0の勝利を収め、前節は3試合ぶりにホームでの戦いとなった。早い時間帯にCKから失点を喫するスタートとなってしまう。それでも、磐田戦で3得点を奪った勢いそのままに、前へのアグレッシブな姿勢を発揮する。横山 歩夢のJ1初ゴールで追いつくと、さらに横山がゴールを奪い、逆転に成功。マルセロ ヒアンにも得点が生まれ、前半だけで3得点。後半に入っても原田 亘、河田 篤秀にゴールが生まれ、5-2で打ち合いを制した。川井 健太監督が指揮を執って3年目、リーグ戦82試合目にしてこれが初の連勝。「うれしいですし、やっとかって感じですけど、これを続けていければなと思います」と長沼 洋一も振り返ったように、チームとしては1つ自信を積み上げる逆転勝利となった。
アウェイに乗り込む名古屋は前節、ホームでFC東京と対戦。それまでホームでは2試合無得点が続いていたが、12試合ぶりにスタメンに戻ってきたエース・キャスパー ユンカーがその暗雲を払ってみせる。33分にPKを沈めて口火を切ると、66分には和泉 竜司のパスをトラップしてから素早く左足を振り抜いてゴールに突き刺し、2点目。さらに71分には、右サイドからのクロスにニアサイドで反応して頭で合わせると、相手GKの頭上を抜くという難度の高いゴールを決めて3点目。終盤に1点を返されたものの、キャスパー ユンカーのハットトリックの活躍もあり、2試合ぶりの勝利。上位戦線に踏みとどまった。
両者の対戦だが、近年は鳥栖がリードしている。2020年のJ1第5節で名古屋が1-0で勝利して以降、鳥栖が3勝4分。昨季の対戦でも1勝1分と鳥栖が勝ち越しており、鳥栖にとっては良いイメージの残る相手となっている。
鳥栖は前節から6月中旬の天皇杯2回戦まで、中断期間を挟んで公式戦ホーム5連戦。その初戦となった前節で大勝を飾り、好発進を切った。前節から中2日とコンディションとしては厳しい条件下での試合となるが、移動の負担がないホームで戦えることは大きなアドバンテージと言えるだろう。また、両チームともにチームとしての総合力が問われる一戦になるのは間違いない中、先発の11人、ベンチ入りメンバー7人のチョイス、そして交代カードの切り方といった両指揮官の采配にも注目したいところだ。
何度も挑みながら阻まれ続けた“連勝の壁”を乗り越えた鳥栖にとって、つかんだ勢いをさらに加速させたい一戦は、名古屋にとっても上位追撃へ連勝が欲しい一戦でもある。中2日のタフな戦いは勝利への強い思いが問われる。
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