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琉球vsC大阪:白井にとってはダービーマッチ。2戦連続で“大阪撃破”なるか

  • Jleague刑事 2024/05/21 01:34
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JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦。富山、長野とともにJ3勢として3回戦にコマを進めた琉球は、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムにJ1のC大阪を迎え入れる。


琉球のこれまでの勝ち上がりは、まず1回戦でJ2の藤枝と対戦。後半に先制されたものの、その後佐藤 祐太が連続得点を奪い、2-1で逆転勝利した。2回戦ではJ1のG大阪と公式戦で初めての真剣勝負が繰り広げられ、前半終了間際に琉球在籍13年目の富所 悠が強烈なミドルシュートを決めて先制パンチ。後半に入り主導権を握ったG大阪にすぐさま同点とされたが、古巣戦に燃えていた白井 陽斗がGKとの1対1を制して決勝ゴールを生み出し、“ひやごんの奇跡”を達成。ゴールを決めた白井とフル出場した藤春 廣輝の元ガンバコンビは試合終了の笛が鳴った瞬間、目を赤らめて抱擁した。


試合後、古巣のサポーターから「『セレッソには絶対に負けるな』と言われた。もちろんそのつもりですし、力を出し切れなければ勝てる相手ではないとも分かっている。14年前にガンバのエンブレムを背負った瞬間から培われた『ダービーでは絶対に負けてはいけない』というプライド、そして沖縄のためにも絶対に勝ちたい」と、白井はG大阪戦のときと同じように闘志を燃やし、カップ戦2試合連続のJ1撃破を虎視眈々と狙っている。


対して2回戦から登場したC大阪の初陣は岩手とのアウェイ戦。このときケガから復帰したばかりの香川 真司を先発で起用し、高いボール保持率を示したものの、5バックの相手をなかなか打ち破れなかった。後半、GKヤン ハンビンの好守に救われた場面もありながら、ブラジル国籍の3選手を同時投入した直後の67分にヴィトール ブエノが技ありシュートでネットを揺らし、自力を示した。試合前から「厳しい試合になる」ことを想定していた小菊 昭雄監督にとってもリーグが異なる相手の一戦に苦悩したところがあったに違いない。しかし、負ければ終わりの1stラウンド初戦に苦しみながらも勝利を収め、再び上位食いを狙う相手とのプレッシャーの掛かる一戦を前にしっかりと沖縄の地で十分なパフォーマンスを示すべく手綱を締めてくるはずだ。


そのC大阪からの育成型期限付き移籍により琉球でプレーしている岡澤 昂星は「小さいときからセレッソは憧れのクラブ。小学校から自分のキャリアを築き上げてきたクラブと今回琉球が試合するのは正直複雑な思い。どういう思いで当日を迎えるか分からないけれど、確かに言えることは、いま自分は琉球のために戦っているということ。(契約上)試合には出られないが、みんなを信じてセレッソを打ち破ってほしい」と、琉球の中心選手として活躍する岡澤は心境を吐露した。


そして琉球の金 鍾成監督も今回、特別な思いを抱いているはずだ。琉球のアカデミーダイレクター兼ジュニアユース監督を務めていた2015年、当時高校生だった上門 知樹を琉球へスカウトしたのが紛れもない金 鍾成監督であり、「知樹とはもう親子みたいな感じですね」と話す。さらに「この選手は初めて見たときから規格外だった」と指揮官が懐古するのは、2016年にレオナルドの登録名にて琉球でプレーしていたレオ セアラ。彼もメンバーに選ばれれば8年ぶりに沖縄の地に立つこととなる。2019年に半年間琉球に在籍した山田 寛人にとっても思い出の地であるタピスタはやはりさまざまな思いが交差する場所。再び琉球が奇跡を見せるのか、それともC大阪が違いを見せつけるのか。まもなく熱戦の火ぶたが切られる。

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