Jリーグカッププレビュー:山口vs柏

Jリーグカッププレビュー:山口vs柏

  • すばるけん 2025/05/20 08:50
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JリーグYBCルヴァンカップもいよいよ1stラウンド3回戦。J2山口は、ホームの維新みらいふスタジアムにJ1柏を迎える。


両チームの2回戦を振り返ると、山口はホームでJ1の強豪・鹿島と対戦。スコアレスで迎えた64分に小澤 亮太のプロ初ゴールで均衡を破って先制に成功したが、81分に追いつかれた。90分で決着がつかず、延長戦に突入するも両者に追加点は生まれず。迎えたPK戦では山口が5-3で勝利し、見事なジャイアントキリングを達成した。


そのPK戦で相手のシュートをストップし、勝利の立役者となったGK田口 潤人は「鹿島戦のときも相手を過度にリスペクトして引くような戦いはせず、真っ向勝負を挑んだ結果、勝利をつかむことができた。今回も同じように、自分たちも、見てくれる人もエキサイトできる試合をしたい」と意気込みを語る。山口が、J1の強豪を相手に再びジャイアントキリングを成し遂げられるかに大きな注目が集まる。


一方の柏は2回戦でJ3福島と対戦し、3-2で辛勝。開始早々の5分にジエゴ、19分には戸嶋 祥郎がゴールを決めて2点をリードするも、前半のうちに追いつかれる苦しい展開となる。しかし、途中出場の渡井 理己が83分に決勝ゴールを奪い、J1クラブの意地を見せつけた。


試合後、リカルド ロドリゲス監督は「前半終盤の5分間ほど、われわれの集中力が切れていたのか2失点を喫し、自分たちで試合を難しくしてしまった」と反省の弁を述べた。格下相手に苦戦しただけに、この3回戦では集中力を切らさず、J1クラブとしての地力を見せつけて勝利をつかみたいところだろう。


両チームともに連戦の疲労が蓄積する中での一戦となる。山口は公式戦3連戦の2試合目であり、リーグ前節・山形戦から中2日での試合となる。一方の柏は、公式戦6連戦の5試合目、さらにアウェイ4連戦の3戦目という厳しいスケジュールでこの試合に臨む。まさに両チームの選手層の厚さ、チーム全体の総合力が試されるゲームとなることは間違いない。


山口の志垣 良監督は「今回、3試合連続でホームゲームを戦えること、そして対戦相手も似たようなスタイルを持つチームであることは、われわれにとって有利な点だと捉えている。(リーグ)前々節の徳島戦での反省をしっかりと生かせるかが、この試合の重要なカギになる。短い準備期間ではあるが、できる限りの準備を尽くし、チーム全体の意識統一を図りたい」と語った。


試合の見どころは、明確な特徴を持つ両チームの長所がぶつかり合う点だろう。柏は後方から丁寧にボールをつなぎ、組織的なパスワークで相手ゴールへと迫るところが特徴。対する山口は前線からのアグレッシブなプレッシングで相手の自由を奪い、ショートカウンターからゴールを目指す。


柏は自慢のポゼッションで山口のプレッシャーをいかにいなし、決定的なチャンスを作り出せるか。一方の山口は、柏の攻撃を封じ込んで高い位置でボールを奪い、素早く相手ゴールに迫れるか。格上である柏を相手に、山口がこれまで培ってきた戦術を体現できるかどうかに注目が集まる。

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