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天皇杯1回戦 岐阜vs新庄クの見どころ: 鹿児島で共闘した両クラブの指揮官。己のスタイルをより強く出せるのは

天皇杯1回戦 岐阜vs新庄クの見どころ: 鹿児島で共闘した両クラブの指揮官。己のスタイルをより強く出せるのは

  • Jリーグニュースメッセンジャー 2025/05/23 05:56
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天皇杯 1回戦

2025年5月24日(土)13:00KO

新日本ガス球技メドウ

岐阜vs新庄ク


岐阜県岐阜市の新日本ガス球技メドウでは、岐阜県代表のFC岐阜と、富山県代表の富山新庄クラブが対戦する。


明治安田J3で16位と開幕から波に乗り切れていない岐阜は天皇杯岐阜県予選決勝で、兄弟分とも言えるFC岐阜SECONDと対戦。前半に佐々木 快と横山 智也のゴールで2点を先行すると、後半には泉澤 仁が追加点を挙げ、3-0と危なげなく勝ち切った。岐阜はこれで5年連続19回目の本大会出場となる。


その試合で約1年ぶりにゴールを守ったのは、背番号1を背負う茂木 秀だった。2019年にポーランドで行われたU-20ワールドカップのメンバーにも選出された俊英は、昨季は開幕から守護神としてゴールを任されていたものの、J3第12節・長野戦で左アキレス腱を断裂。サッカー人生で最大のピンチを迎えた。


「これまでピッチから長期的に離れることがなかったので、どこを目標にしたらいいのか。サッカーから目を背けてしまう時期もありました」と茂木 秀。それでも気持ちを振り絞り、つらいリハビリと向き合った。彼の離脱と同時に順位を落とし、監督交代という状況にまで落ち込んだが、終盤に入ると勢いを取り戻し、J2昇格プレーオフ出場まであと一歩のところまで迫る。「その姿に僕もパワーをもらったし、またJ3のピッチに立ちたいと気持ちが高まった」という。


この1回戦は、茂木 秀にとってもチームにとっても1つのきっかけにしたい試合だろう。現在チーム内の競争は激しく、これまで出場時間の少ない選手にとっては絶好のアピールの場であり、主力組も力を示して上昇気流に乗る手ごたえをつかみたい。そんな中、大ケガから復活してサッカーができる喜びを知ったという背番号1は「僕が出たらまずは結果を残すこと。失点しないことでチームの勢いが出るし、とにかくチームが良くなることに少しでも貢献したい」と、個人よりもチームを優先する姿勢を見せた。

対する富山新庄クラブは、5年ぶり8回目の出場。富山県予選決勝・JOGANJI富山戦では、いきなり1分に飯島 翼が先制ゴールを奪うと、36分に森本 迅斗が豪快なシュートを決めて、2-0で折り返した。さらにギアを上げた後半は一挙に5得点。7-0の圧勝で本戦出場を決めた。同クラブは1968年に創立された歴史のあるクラブで、北信越リーグ1部で首位・福井ユナイテッドFCと勝点で並ぶ2位につけており、侮れない力を持っていると言っていいだろう。


今季からチームを率いているのは、現役時代に“ミスターカターレ”と呼ばれた朝日 大輔監督。2003年にYKKに加入し、2008年にYKK APとアローズ北陸が統合してできたカターレ富山の一員となる。2015年の現役引退まで富山でプレーをした。その後は富山のトップチームやアカデミーを指導。昨季在籍した鹿児島では、現在岐阜の監督を務める大島 康明氏と、監督とコーチの間柄だった(朝日 大輔氏がコーチ、大島 康明氏が監督)。


攻撃的なサッカーを目指しつつ、ボールを保持して主導権を握るスタイルは、互いに共通しており、指揮官同士が影響し合った部分があるのかもしれない。その意味ではどちらが強く自分たちのスタイルを打ち出せるのか。そこが勝負のポイントになる。

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